住宅ローンとは

住宅ローンは、住居目的の不動産取得のために金融機関が行う資金の貸付のことです。他の融資に比べて融資額が大きくなることから、金利は低く抑えられ、償還期限が30年前後と長いのが特徴です。住宅ローンが、万一貸し倒れになった場合に備えて融資側の金融機関がとる手段としては、住宅や土地へ抵当権を設定したり、団体信用生命保険への加入を条件とするのがほとんどです。
以前は、公的融資と民間融資というように大きく分かれていましたが、日本政府の特殊法人である住宅金融公庫は2007年3月31日に廃止され、新たに独立行政法人の住宅金融支援機構に改組されました。住宅金融支援機構では、フラット35をメインに扱い、従来までの公庫融資に代わる主力商品となっています。他には厚生年金被保険者を対象にした「年金住宅融資」もありましたが、廃止されました。
住宅ローンは、他には銀行や信用金庫などの民間金融機関、農業協同組合(JAバンク)、生命保険会社が取り扱っています。住宅ローン金利は、固定金利と変動金利がありますが、特に低金利の時期にある場合には、固定金利では融資してもらえない場合も多くなっています。変動金利では、多くの場合、長期プライムレートに連動しています。
住宅ローンには、ほとんどの金融機関で導入されている事前審査というものがありますが、住宅ローンの審査が通るどうか不安な方のために、申し込み前に無料で行われる仮審査のことです。住宅ローンの審査というのは、審査結果についての通知がくるまでに約1週間程度の時間がかかっていました。それがこの仮審査では、3日以内に返事をもらうことができます。
最近では、ホームページでから無料で「かんたん審査」というものが行えます。24時間いつでも利用でき、審査結果を郵送か電話で知らせてくれます。しかし、注意しなくていけないのは、仮に事前審査に通ったからといって、本審査が確実に通るというわけではありません。本審査を通れば、晴れて契約となります。

住宅金融支援機構のフラット35

住宅金融公庫は、住宅の建設に必要な資金を提供するために設立された国の金融機関でしたが2007年3月31日に廃止となり、4月からは独立行政法人住宅金融支援機構として改組されました。住宅金融支援機構では、フラット35をメインに扱い、従来までの公庫融資に代わる主力商品となっています。
フラット35とは、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携した、長期固定金利の住宅ローン商品(最長35年間金利が変わらないという商品)のことです。フラット35は、都市銀行、地方銀行、信託銀行、信用金庫、信用組合などで扱っていますが、金利は各金融機関によって違います。
長期固定金利とは、契約時に設定された金利が、返済期間中変わらずに固定される金利のことです。 返済額が一定のため、返済計画が立てやすいなどのメリットがあります。融資額は最高8,000万円で、借り入れできる金額が、物件の金額の9割までのため、ローンを組むには頭金が1割以上必要となります。融資対象になる住宅には、床面積等の条件がありますし、住宅金融支援機構が定めた建築基準に適合していることが条件です。しかし、建築基準法違反でなければ、ほぼ融資対象となります。
フラット35は、通常の住宅ローンで必要となる保証料がかかりませんし、保証人も必要ありません。また、ご返済中に繰上返済や返済条件の変更を行う際も手数料は不要です。また、フラット35は団体信用生命保険に加入しなくても、借り入れはできますが、ほとんどの場合、加入することになります。
申し込み要件などは全国共通ですが、融資金利や事務手数料などは申し込み先の金融機関ごとに異なります。特に金利は金融機関ごとに大きなちがいがありますので、利用する際には申し込み先を比較して、有利な条件で融資を受ける事が重要になります。ただし、現在は、各金融機関で独自の長期固定ローンを扱っていますので、フラット35はあまり積極的にはすすめてこないことがあるかも知れません。

住宅ローンの返済について

住宅ローンは、非常に長期に渡って返済していくローンですので、一生で得る所得の内のかなりの割合を占める事になるかと思います。したがって、どんな内容の住宅ローンの選択をするかは、人生の中の大きなポイントと言えます。そこで、住宅ローンを組むにあたっては、しっかりとしたローンの返済計画を立てる事が大事になってきます。もちろん、地道に返済していく事は、当然のことですが、単にローンを組んだ際に決めた返済内容を実行していくだけでは、不利益な場合が生じるかも知れません。
住宅ローンにより、金利は必ずしも一定であるとは限りませんので、定期的に住宅ローンの返済計画の見直しお勧めします。インターネット上で返済シミュレーションというツールがありますが、面倒な計算は一切不要で、基本的なデータを入力すれば、直ぐに毎月の返済額やボーナス返済、手数料などの金額を計算してくれます。見直すのが面倒と言う人には最適なツールだと思いますので、ぜひとも利用してみてください。
また、住宅ローンの返済は、ボーナスで併用でする人がいますが、最近ではこの返済方法は減る傾向にあるようです。なぜならボーナスは、会社の業績によって金額が大きく変動しますので、ボーナスの収入に頼った返済計画すると、ボーナスの支給額が減額された時には、家計が苦しくなることも考えられます。たしかに、ボーナス併用で返済期間を短くなれば、それだけ利息の支払いを抑えることができるメリットはあります。しかし、返済期間が長期にわたる住宅ローンでは、返済途中に何が起こるかわかりません。
ボーナス併用をしなければ返済できないようなローンは、リスクが高くなりますので、基本的に住宅ローンは、毎月の返済で納まるような組み方にしておいた方が無難ではないかと思います。



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